ファンタジーランドでひときわ異様な存在感を放つ洋館…。その正体は夢と魔法の王国の中で唯一”笑顔のない場所”とされているホーンテッドマンションです。

このホーンテッドマンションの独自のストーリーと演出は、不気味でありながらもどこかユーモラスであるため、ディズニーファンからは根強い人気があります。
今回はそんなホーンテッドマンションに隠されたちょっぴり怖くてちょっぴり笑える秘密をご紹介します。
「伸びる部屋」の秘密は元祖カリフォルニアのディズニーランドにあり!
ホーンテッドマンションの『伸びる部屋』にある絵
— えくすぴあ (@Expiasword) 2018年12月22日
ダイナマイトに乗った男性、鰐の上で綱渡りをする女性、流砂に飲み込まれる3人組が『死の直前』っていうのはわかるけど、墓に乗った女性だけわからんな pic.twitter.com/26ksA7LC4M
ホーンテッドマンション内の仕掛けの中でも特に印象深いのが、ゲストが二番目に通される窓も扉もない部屋。ここでは部屋全体が縦に伸びるという不思議な現象を体験できるのですが、実際はどのような仕組みになっているのでしょうか?
世界で一番最初にオープンしたカリフォルニアディズニーランドのホーンテッドマンションは、ゲストの立つ地面がエレベーターのように実際に下がっていっているそうです。
このアトラクションがカリフォルニアのディズニーランドにオープンした当初、アトラクションに必要なスペースを十分確保するためには、園内を一周するウエスタンリバー鉄道の線路をまたぐようなかたちでアトラクション設備を作る必要がありました。
とはいえ実際に線路の上にホーンテッドマンションを建設することはできないので、イマジニアたちは地下通路を作り、ゲストが線路の下をくぐってメインのアトラクション部分へ移動できるようにしたのです。
#Tenka_DLPレポ
— Tenka🌸 (@VisHaruTen_) 2017年8月5日
ファントムマナー!
花嫁恐怖
ホンテとほとんど似てた!
壁が伸びる部屋はパリもエレベーターで下に下がってたわ pic.twitter.com/en4ZZWmppn
もちろんホーンテッドマンションの入り口は地上にあるので、そこからゲストをスムーズに地下通路へと案内しなければいけません。古びた洋館にエレベーターは似合わないし、階段を作ってしまうと足の不自由なゲストが利用しづらくなってしまいます。そこで生まれたのが、「壁が伸びる不思議な部屋」なのです!
本来であればこの仕掛けは、フロリダや東京のディズニーパークに同アトラクションを設置する際には必要なかったのですが、カリフォルニア版のホーンテッドマンションを体験したゲストの反応があまりにもよかったことから、ほかのパークのホーンテッドマンションでも同じ仕組みが採用されたようです。
しかし、実際に地面が下がっているのか錯覚なのかは…ゴースト達のいたずらによっても変わるとも言われています。
あなたはどちらに感じるでしょうか…。
アトラクション内の唯一の生存者も本当は死んでいる?

ホーンテッドマンションに乗ったことのある方は見たことがあるかもしれませんが、999人の亡霊しかいないとされているホーンテッドマンションの敷地内で、唯一の「生存者」と言われる人物がいることをご存知でしょうか?
その人物とは洋館の裏庭にある墓地の入り口で、目の前に広がる亡霊だらけの光景を見て、やせこけた犬とともに震えている老人です。
この老人が唯一の生存者であると言われているのですが、どうやらこの老人もアトラクションの最後には亡霊化してしまっているようなのです。
墓地のシーンの終盤、ツタンカーメンの棺のそばに立つ老人の亡霊をよく見てみください。墓地の入り口で見た老人と背格好が同じだけでなく、その亡霊の隣には同じく墓地の入り口にいた、やせこけた犬もいるのです。
どうやらこの館の唯一の生存者も、亡霊の呪いにはかなわなかったようですね…。
ホーンテッドマンションの周りには見えない嵐が吹き荒れている?
実際にホーンテッドマンションに乗ると、雷や暴風の音が聞こえてきて、館の外は相当な嵐が吹き荒れていることがわかります。実はこの嵐は、館に迷い込んだ人間たちを外へ逃がさないためにマダム・レオタ(アトラクション中盤に登場する水晶玉に入った魔女)が起こしていると言われています。
もちろんこれはアトラクションのストーリーであって、実際にアトラクションの周りの天候をコントロールすることはできないはずなのですが、ホーンテッドマンションを外から遠目に観察するとあることに気づきませんか?
そう…ホーンテッドマンションの敷地内に植えられている木々は、常に嵐にさらされているかのように葉や枝が特定の方向に向いているのです。
ホーンテッドマンションの周りだけ強い風が吹き荒れているかどうかは…あなたの目で見て確かめてみてください。
見たら呪われる!?幻のひとだま・・・
(ホーンテッドマンション)
— ディズニーの秘密bot (@distiny_desney) 2019年6月25日
この部屋でウエディングドレスを着た亡霊が、 マスター・グレイシーの2番目の妻、 エミリー・キャバノフ・グレイシーです。 亡霊になった今でも心臓の音を 悲しそうに鳴らしているのです。 pic.twitter.com/ISebFA33SY
ホーンテッドマンションの建物の右側には、映画『ホーンテッドマンション』でも登場するガラス張りの温室があります。この温室、みなさんはなんとなく建物の一部として見ていませんか?実はこの温室には、日没後にひとだまが現れるという噂があるのです…。
もちろんどれくらいの頻度で、どれくらいの時間出現するかは分かりません。あたりが暗くなったら温室をよく観察してみましょう。見れたあなたはラッキー?それとも…?
いかがでしたか?東京ディズニーランドのアトラクションの中でも、待っている間の仕掛けや細かい設定が豊富なアトラクションのひとつとして知られるホーンテッドマンション。今回はその中でも特にマニアックなストーリーを4つご紹介しました。
もちろんここでご紹介したストーリーはあくまで”噂”に過ぎません。ホーンテッドマンションに隠された秘密をみなさん自身の目で、見つけてみてはいかがでしょうか。