2021年の9月4日、東京ディズニーシーはなんと記念すべき20周年を迎えます!今もなお進化を続けるパークには、ショーやアトラクションの入れ替わり、新施設のオープンなど、さまざまな歴史があります。今回はそんな20周年を迎える東京ディズニーシーの歴史をご紹介します。
東京ディズニーシーの始まり
2001年9月4日にグランドオープン
東京ディズニーランドの“夢と魔法の王国”に対し、東京ディズニーシーは“冒険とイマジネーションの海”というパークテーマのもと、2001年9月4日にグランドオープンを迎えました。
昭和最後の年である1988年に「第2パーク構想」が発表されてから協議に協議を重ね、実に13年越しの実現となったのです。
今では東京ディズニーランドでも提供がありますが、当時はパーク内でお酒が飲めることも話題になりました。外観もイタリアの風景や火山、宮殿などを忠実に再現しており、全体的に“大人っぽい”パークがゲストの目にも新鮮でした。
東京ディズニーシー・ホテルミラコスタも同時にオープン
また、東京ディズニーシーと一緒に「東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ」もオープンしました。
それまで唯一のディズニーホテルだった「アンバサダーホテル」のレトロでかわいい印象とは全く異なる、重厚な雰囲気とイタリアンクラシックの内装がまさに“冒険とイマジネーション”を感じさせてくれました。
客室からパーク内が見えることも当時はゲストに驚きを与え、パークビューの部屋の予約が数カ月埋まったまま…ということもありました。
2001年はこんな年だった!
こんな2001年、今もなお人気の映画『千と千尋の神隠し』や『ハリー・ポッターと賢者の石』が公開され、世間では“デジタル”の進化を身近に感じられる交通系ICカードやウィキペディアが登場した年でした。
そして、なんと大阪の「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」も同年の3月に開園を迎えたんですよ。東西でいまや日本を代表するテーマパークの誕生に湧いた年だったと言えますね♪
コンセプトは当初“映画”だった!?
1988年の「第2パーク構想」を発表していた時点では、実はパリにある「ディズニー・ハリウッド・スタジオ(旧ディズニー・MGM・スタジオ)」のような映画をテーマにしたディズニーパークになる予定でした。
当時、日本ではあまり映画文化に馴染みがなかったため、オリエンタルランドの希望により白紙になったそうです。
今の東京ディズニーシーももちろん素敵ですが、日本にハリウッドがテーマのパークがあったらどうなっていたのかも少し見てみたかったですね♪
「ファンタジースプリングス」のオープン計画
現段階では2023年に東京ディズニーシーの8つ目のテーマポートとして、「ファンタジースプリングス」のオープンが発表されています。このテーマポートにはディズニー作品『アナと雪の女王』『塔の上のラプンツェル』『ピーター・パン』を題材としたエリアが広がります。
ここにはショップやアトラクションの他、新たなディズニーホテルの開業も予定されています。このホテルは、入り口側の「ホテル・ミラコスタ」のようにファンタジースプリングスに隣接しており、今までのホテルよりも“ラグジュアリー感”にこだわったものになるそうです。
アトラクションの移り変わり
東京ディズニーシーには絶叫系ライドやシアター形式、小さな子が楽しめるものまでさまざまなアトラクションがあります。そのなかには、20年の歴史の中で惜しまれながら無くなってしまったものも…。そんな東京ディズニーシーのアトラクションの移り変わりを、年表形式でご紹介します。
開園後にオープン/クローズしたアトラクション
2005年7月
「レイジングスピリッツ」オープン
2006年9月
「タワー・オブ・テラー」オープン
2006年9月
「シンドバッド・セブンヴォヤッジ」クローズ
2007年3月
「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ」がオープン
※シンドバッド・セブンヴォヤッジのリニューアル
2009年10月
「タートル・トーク」オープン
2011年7月
「ジャスミンのフライングカーペット」オープン
2012年7月
「トイ・ストーリー・マニア!」オープン
2016年5月
「ストームライダー」クローズ
2017年5月
「ニモ&フレンズ・シーライダー」オープン
2019年7月
「ソアリン:ファンタスティック・フライト」オープン
ショー、パレードの移り変わり
東京ディズニーシーでは、水上で行われる“ハーバーショー”やディズニー作品のキャラクターが登場するもの、オリジナル作品を上演するシアターやステージなど様々な演目が行われてきました。季節イベント、夜のショーなどその遍歴を年表形式でご紹介します。
季節イベントの始まり
2001年:年末年始イベント
ニューイヤーズ・イヴ・セレブレーション2002
開園した年の12月31日〜1月1日に行われた年末年始のカウントダウンイベント。当時はワゴンのスナックやドリンクが無料になったり、夜中にもショーが行われたりしていました。
2002年:クリスマスイベント
ハーバーサイド・クリスマス
開園の翌年から東京ディズニーシーでもクリスマスイベントが始まりました。パークにはイルミネーションがほどこされ、アメリカンウォーターフロントに登場した高さ15mものクリスマスツリーが飾られました。
2006年:夏季イベント
チップとデールのクールサービス2006
2005年にアトモスフィアだった夏季限定の水を撒き散らす演出があるイベントが正式なショーとなりました。このほか、アトラクションのアクアトピアでも「びしょ濡れコース」ができるようになりました。
2007年:冬季イベント
東京ディズニーシー・シーズン・オブ・ハート
1月から3月に“愛”をテーマにしたバレンタインにちなんだイベントが開催されました。ミッキーとミニーをはじめとするディズニーキャラクターのカップルたちがデコレーションに登場しました。
2007年:春イベント
東京ディズニーシー・スプリングカーニバル
東京ディズニーシー5thのフィナーレとして始まった春のイベント。その後の年でも春季イベントとして定着しました。様々な種類の花がプランターに飾られ、パークを彩りました。
2009年:ハロウィーンイベント
ディズニーハロウィーン
今では定番の東京ディズニーシーのハロウィーンは2009年に始まりました。「異国情緒」をテーマにマスカレードダンスが繰り広げられたり、ヴェネツィアマスクを着けたキャラクターが登場したりと“妖しいハロウィーン”が特徴的でした。
開園後に終了したレギュラーショー
メディテレーニアンハーバー
ポルト・パラディーゾ・ウォーターカーニバル
2001年9月〜2006年5月
ディズニーシー・シンフォニー
2001年9月〜2004年4月
ブラヴィッシーモ!
2004年7月〜2010年11月
リドアイル・ミート&スマイル
2001年9月〜2006年7月
レジェンド・オブ・ミシカ
2006年7月〜2014年9月
ファンタズミック!
2011年4月〜2020年3月
ドックサイドステージ
セイルアウェイ
2001年9月〜2006年6月
オーバー・ザ・ウェイブ
2006年7月〜2010年9月
テーブル・イズ・ウェイティング
2008年9月〜10月/2011年4月〜2017年3月
ステップ・トゥ・シャイン
2017年7月〜2018年3月
ハロー、ニューヨーク!
2018年7月〜2020年2月
ブロードウェイ・ミュージックシアター
アンコール!
2001年9月〜2006年7月
ショータイム・フレンズ
2009年8月〜同月中に終了
ケープコッド・クックオフ
ドナルドのボートビルダー
2001年9月〜2010年1月
ケープコッド特設ステージ
ケープコッド・ステップアウト
2006年7月〜2007年10月/2008年4月〜10月
ハンガーステージ
ミスティックリズム
2001年9月〜2015年4月
アウト・オブ・シャドウランド
2016年7月〜2019年3月
ロストリバーデルタ内特設ステージ、路上
サルサ!サルサ!サルサ!
2006年7月〜2010年1月
ムジカ・メヒカーナ
2006年7月〜2011年1月
リズミック・ピミエントス
2006年7月〜2007年5月
アラビアンコースト特設ステージ
プレシャストレジャー・オブ・アグラバー
2006年7月〜2007年5月
ディズニーベア・ダッフィーの登場
いまや大人気のキャラクター、ダッフィー&フレンズ。世界各国のディズニーパークに登場するクマのぬいぐるみのキャラクターですが、“Duffy(ダッフィー)”の名は実は日本生まれ。彼や、彼の仲間たちの歴史も見ていきましょう♪
“Duffy(ダッフィー)”の登場
初めてパークに登場したのは2004年。このときは「ディズニーベア」としてクリスマスイベントのグリーティングが開始されました。ぬいぐるみやグッズも販売され、わずか3日間で完売してしまったと言われています。
その後、2005年に“ダッフィー”という正式な名前が発表されました。
ケープコッドがダッフィーのエリアに
2008年、東京ディズニーリゾート25周年に合わせてキャストの衣装のきせかえが発売されました。これを機にパークで遊ぶ際にぬいぐるみを持って歩く人が増え、人気に火がついたと言われています。翌年の2009年にはアメリカンウォーターフロントのケープコッド・クックオフに“ダッフィーのダイニングエリア”とした飾り付けがされ、「ケープコッド・シーズン」というコスチュームセットなども販売されました。
シェリーメイの登場とショーの開始
2010年の1月、ダッフィーの友だちとして初めてシェリーメイが登場しました。ダッフィーと異なり、東京ディズニーシーのオリジナルキャラクター。ぬいぐるみやグッズも発売され、グリーティングもまたたく間に人気となりました!
同年の3月にはケープコッド・クックオフにて、ダッフィーの誕生を描いたショー「マイ・フレンド・ダッフィー」がスタートしました。
ダッフィー&フレンズの遍歴
その後もダッフィーの友だちが続々と登場します。
2014年にジェラトーニ、2017年にはステラ・ルー。2019年には香港ディズニーランド・リゾートからクッキー・アンが、2020年にはアウラニ・ディズニー・リゾート&スパ・コオリナ・ハワイからオル・メルがやってきてダッフィー&フレンズは総勢6名になりました!
東京ディズニーシーのビッグアニバーサリーイベント
東京ディズニーシーでは今までに開園を記念したいろいろなイベントがありましたが、特に節目となる“ビッグアニバーサリー”の年には一定期間の特別なプログラムが開催されてきました。それぞれのイベント名やテーマをご紹介します。
東京ディズニーシー1stアニバーサリー
開催期間:2002年9月〜10月
東京ディズニーシー限定の“提督風”のコスチュームに身を包んだミッキーと、“1st”の文字が特徴的なグッズやデコレーションが登場しました。リドアイルで行われていたアニバーサリー・セレブレーション(ショー)ではミッキーやミニーが水上オートバイに乗ったり、グーフィーが水上スキーをしたりして1周年をお祝いしました。
東京ディズニーシー5thアニバーサリー
開催期間:2006年7月〜2007年5月
「さあ、祝祭の海へ。」をキャッチフレーズに、ショー「レジェンド・オブ・ミシカ」のスタートやアトラクション「タワー・オブ・テラー」がオープンするなど、パークが様々な進化を遂げました。また、このとき歌手のMISIAが歌う『Sea of Dreams〜Tokyo DisneySea 5th Anniversary Theme Song〜』がテーマソングとして作成されました。
東京ディズニーシー10thアニバーサリー“Be Magical!”
開催期間:2011年9月〜2012年3月
10周年では『It’s Be Magical!』がテーマソングとして作成されました。グリーティングショーでは、ダンサーが普通のキャストやゲストに扮しており、後からサプライズでショーに参加するというフラッシュモブのような演出が人気でした。
本来は2011年4月からの開催を予定していましたが、同年の東日本大震災の影響から延期となり、開園記念日でもある9月4日からの開幕となりました。
東京ディズニーシー15thアニバーサリー“The Year of Wishes”
開催期間:2016年4月〜2017年3月
“Wish(願い)”をテーマとして、その象徴として“クリスタル”がモチーフとして設定され、キャラクターたちもそれぞれの願いをこめたクリスタルを持っていました。グッズやデコレーションもクリスタルモチーフのものになり、パークの各地にも実際にクリスタルが飾られました。このクリスタルはスペシャルグッズの「コンパス」に反応して音や光が出る演出もありました。
まとめ
いかがでしたか。今回は東京ディズニーシーの歴史についてご紹介しました。皆さんの思い出のショーやアトラクションはありましたか?いよいよ今年はビッグアニバーサリーの20周年。どんなワクワクが待っているのか、今から心待ちにしましょう♪