2022年11月23日(水・祝)より、ディズニー・アニメーション・スタジオ映画の最新作『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』が公開されています。『ベイマックス』や『ラーヤと龍の王国』を手掛けたドン・ホール監督が不思議で幻想的な世界を舞台に描く、アクション・アドベンチャー映画です。鑑賞した筆者が本音レビューしたいと思います!
『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』のストーリーは?
本作の舞台は人々が豊かに暮らすアヴァロニア。この国の資源は、農夫のサーチャーが、かつて伝説の冒険家だった父と共に旅をしていた道中で見つけた“パンド”という植物でした。
ところが、ある日、育てているパンドが次々と力を失って、国の危機が迫ります。
数十年前に行方不明になった父へのコンプレックスにより、冒険嫌いになったサーチャーの元に大統領が現れ、冒険の打診をされました。
サーチャーは国の資源を守るため、パンドの根っこにある原因を突き止めるため、冒険へ出発することを決意します。息子のイーサンと妻のメリディアンも探査船に乗り込み、地底に広がる世界へ出発です!
水や大地が変幻自在に動き回り、光を放つ生命体や奇妙な形のクリーチャーが存在するなど、地底には地上の世界では見ることができない不思議な世界が広がっていました。
国を救うためのタイムリミットが迫る中、謎に包まれた地底の世界では衝撃の事実が発覚するのです…。
アクション・アドベンチャー『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』の見どころは?
本作を鑑賞した筆者の感想とともに、見どころをご紹介します。
幻想的な世界観の中で描かれる冒険の躍動感
『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』はアニメーションですが、まるでアトラクションに乗っているかような躍動感を感じることのできる映画です。
キラキラと光を放ち動く未知の植物や、まるで生きているかのように動く大地、群をなして空を飛び、どこかへ向かう魚のような生き物など、地底に広がる世界は想像を遥かに超えるスケールと色彩に包まれています。
サーチャーたちが目的地へ向かうまでの道中で起こることはハラハラ・ドキドキすることばかり…。本作がアクション・アドベンチャー映画ということにも納得できます。
冒険の中で強まっていく家族の絆
冒険嫌いのサーチャーと冒険家の父は正反対の考えを持ち合わせていました。しかし、サーチャーの息子は冒険に憧れを持っている様子…。
本作では親子でも異なる考えを持っていて、ぶつかり合う様子もリアルに描かれています。さらに、不思議な地底世界での冒険を通じてお互いの違いを受け入れ合い、信頼しあっていく家族の絆に胸が熱くなるのです。
一方向からは捉えられないメッセージ性
本作の最大の見どころは、アニメーションというジャンルでありながらも、深いメッセージが込められている点にあると思います。
サーチャーはじめ、個性やそれぞれの考えを持った人々が葛藤しながら一丸となって目標に向かっていく様が描かれているため、共感性の高いストーリーであるとも感じます。
これまで避けてきた事象に向き合うことで見えてくる世界や、私たちが暮らす場所に生きているのは人間だけではないことなど、多方面から私たちが生きていく上で本当に大切なことに気づかせてくれる物語です。
まるでアトラクションとも思わせるアニメーションの色彩や音響、躍動感などを楽しむためにもぜひ映画館で観てほしい作品でした!
『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』
11月23日(水・祝) 劇場公開
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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